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色から考える・美女と野獣の特徴

 

2017年4月22日に実写化で上映された美女と野獣の映画ですが、まだ見ていないので早く観に行きたくてウズウズしている坂口です。

美女と野獣の実写版の映画を見るときに、より楽しむために、アニメーションの美女と野獣の魅力を様々な角度から楽しめるように、美女と野獣の魅力を考えたいと思います。

 この美女と野獣ですが、なぜこんなにも素敵なんでしょうか。今回は、色彩・彩度・配色という観点から考えていきたいと思います。

美女と野獣主要キャラクターの色

美女と野獣に使用されている主要なキャラクターがどのような色を使用されていたかまとめてみたいと思います。

・ベル  /  黄色のドレス(高明度、高彩度)
・野獣/青(高彩度)、茶色(低明度、低彩度)
・時計/茶色(低明度、低彩度)、黄色(高明度、高彩度)
・ポット夫人/白(無彩色)、薄紫(高明度、低彩度)
・ろうそくの大臣/白(無彩色)、黄色(高明度、高彩度)

主要なキャラクターと背景を考えると、印象的に使用されている色は、背景の茶色、野獣のタキシードの青、ベルのドレスの黄色、といったところでしょうか。

 補色からみるベルと野獣

色は各国ごとにJISS、マンセル、オストワルトの色相環があります。この色相環とはどのようなものかというと、24色を順に円になるようにまとめたものです。

色相環の対になっている位置関係にある色のことを補色といい、お互いが持たない性質をもつ色であるため、どちらかの良さを相殺することなく存在できる色同士だと言われています。

色相環の図を見ていただくと、青と黄色が向かい合う位置にあることが分かります。

ベルの黄色のドレスと、野獣の青色のタキシードは、色相環の観点から見るとお互いがお互いを埋もれさせないような配色になっています。

彩度から見る美女と野獣

色には色相、彩度、明度と呼ばれる色の三属性があります。

色相は赤っぽい、青っぽいなどそれぞれの色みのこと。明度は白っぽい、黒っぽいなどの色の明るさに関することです。

彩度とは、色の鮮やかさや強さのことを指します。

彩度が高い色はビビッドトーンのような鮮烈な印象をあたえ、彩度の低い色は落ち着いた印象を与えます。

彩度の低い色よりも、彩度の高い色の方が「派手な色」とされ、人々の目を惹きつける効果があります。

美女と野獣の衣装をみてみると、ベルの黄色のドレスも、野獣のタキシードもどちらも彩度の高い色で構成されています。

それに引き換え、野獣が住むお城の全体的な彩度はかなり低い色で構成されています。また、ベルと野獣以外のポット夫人や時計のオグワーズは彩度が低いデザインになっていて、ろうそくの大臣は、一部に彩度の高い色が使われたデザインになっていますが、体全体のに対してわずかな面積にしか彩度の高い色は使用されていません。

彩度の観点から考えると、美女と野獣に自然と目がいく構成になっているところが非常に興味深いです。

 色相と面積比の観点から考える美女と野獣

色相とは、色味の赤っぽい、黄色っぽいといった色味のことを指します。

赤色と青色はまったく色みが違いますので分かりやすいと思いますが、茶色や紺色といった明度・彩度ともに低い色も色相が違います。茶色はオレンジの明度と彩度を下げた色、紺色は青色の明度、彩度を下げた色です。 

色相にはそれぞれ種類があり、暖色、寒色、中間色とあります。暖色とは黄色、オレンジ、赤色といった温かみを感じる色です。他にも茶色はオレンジの延長線上にある色ですので男色になります。寒色は青色など、冷たそうに感じる色です。中間色とは温かみも冷たさも感じない、もしくは両方感じることのできる色です。

この観点から美女と野獣のデザインを見ていくと、主要なキャラクターにに使われている、黄色、白色、茶色、薄紫、青色の中で、寒色と呼ばれる色は青色だけになります。他には、ポット夫人の薄紫が中間色ではありますが、面積にするとごく僅かです。

 背景のほとんどが茶色で、さらに彩度と色相の違いがある青色だからこそ、野獣の存在感に拍車をかけるのではないかと思いました。

 また、インテリアコディネートやファッションコーディネートで、ベースカラー、アソートカラー、アクセントラーという配色の面積に関する考え方があります。

何か大きな空間や、ものをコーディネートする際に、ベースカラーが70% アソートカラーが25%、アクセントカラーが5%の比率になるように配色するとバランス良く美しく仕上がるうという考え方です。

「 ベースカラー」とは、そのものの一番大きな面積を占める色で、ビビットトーンよりは、ライトトーンや、ブライト、ダルなど、彩度の低いトーン、もしくはしろや黒、灰色などの無彩色を配色することが多い傾向にあります。

「アソートカラー」はベースカラーのパートナーのような役割をする色、アクセントカラーはワンポイントカラーの役割をします。

 美女と野獣の色彩を考えると、茶色という暖色のベースカラーに、野獣の青色をアソートカラー、もしくはベルの黄色のドレス、アクセントカラーにポット夫人の白や薄紫(もしくは赤いバラ)と考えると、印象の配色面積にまで、ディズニーがこだわっているのではないかという気さえしてきます。

まとめ

ディズニーはストーリーも素晴らしいですが、CGデザインや背景、大道具や小道具、音響など視覚的にも見ていて夢中になるような仕掛けがたくさんしてあり、知れば知るほど好きになるので面白いです。あくまで考え方の一つではありますが、デザインの視点を知ることでより美女と野獣の世界に入り込めるのではないかと思います。繰り返し見ながら、違った視点で映画の魅力を探しても良いかもしれません。

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